魚の下ごしらえ

頻繁に自炊をする人でも魚に関しては自分でさばいたりせず、元々さばいてあるものを購入してくるケースがほとんどです。
大きな魚をさばくのはとても難しいので、さばいてあるものを購入するのも仕方ありませんが、ある程度小さな魚に関しては最低限の下ごしらえを覚えておきましょう。
初心者の場合には、イワシの下ごしらえなどから覚えておくと良いです。

イワシはとても開きやすく上手に包丁を使うことができない人でも見栄え良く下ごしらえができます。
まずは頭の部分を取り除きますが、胸ビレ部分を押さえて少々力を入れながら頭を折るような形で取りましょう。
これが難しければ頭の周りに包丁で一周切れ目を入れても良いです。

頭をも取り除く際にエラが引っ掛かるようであれば、やはりここでも包丁で切れ目を入れてあげると簡単です。
その後切り取った部分から尻尾に向かってお腹側に指を入れて、ある程度身を開いたら内臓を洗い流しましょう。

そして、中骨に沿って指を滑らせるようにきれいに身を開きます。
尻尾の部分で中骨が綺麗に折れるので、頭に向かって中骨を引っ張るように取り除き、完了です。

切り身魚も下処理が大切

自分で魚の下処理をするのは難しく、切り身を購入した場合であっても下処理をしなければなりません。
どうしても購入してきた切り身というのは臭みがありますので、この臭みを取り除いてから調理に取り掛かりましょう。

基本的には調理をする十分から30分前に冷蔵庫から取り出し、両面に塩をふりかけておきます。
15分から20分程度そのままにしておくと臭みの原因となる脂分や水分が出てきますので、これをキッチンペーパーで綺麗に取り除きます。
ここでの手間をかけるかかけないかで仕上がりが全く違いますので必ず行いましょう。

大きな骨は専用骨抜きで取り除く

ある程度大きな魚の場合には、骨そのものもボリュームがあり、簡単に取り除くにはコツがいります。
しかしコツといっても、専用の骨抜きがありますので、これを使えば次々に取れるので購入しておくと良いでしょう。
大きな毛抜きのような形状をしたアイテムではっきりと目に見える骨を次々に取り除いていくだけで、調理後には骨を気にせず食べることができます。

アジなどを丸ごと購入して処理をする際には慣れるまで練習が必要ですが、エラの部分を切り落とし、固いぜいごの切り落としさえ覚えておけば、他のお魚も同じように応用を利かせることができます。
鯛やホッケなど非常に大きく硬い魚の場合には、無理に自分で行うと怪我をする可能性もありますので、購入する段階でさばいてもらっても良いでしょう。

さばいてもらう際に頭をどうしますかと聞かれることがありますが、頭は出汁を取る際にも使用できますので、破棄せずに持ち帰った方が良いです。