美味しそうに見える盛り付けのコツ

盛り付けを工夫することで食欲がぐっとアップする

料理の出来を決めるのはやはり味と香りですが、見た目の良さという要素も忘れてはいけません。
もちろん、レストランなどで外食をするときには、キレイに盛り付けられた料理を見て感動したという経験をしたことがある人は多いですが、自宅で自分が料理を作る時には、おいしく作ることだけを考えて、あまり盛り付けに意識がいかないという人は少なくありません。

しかし、自宅で作る料理でも盛り付けを工夫すれば、よりおいしく見えて家族も喜んでくれます。
ちょっとしたコツを覚えるだけでも、かなり盛り付けを改善することができますので、プロの盛り付けなどを参考にしながら工夫してみましょう。

高さを出すことを意識して盛り付ける

美味しそうに見える盛り付けのコツの一つは、高さを出すということです。
この基本は、どんな料理についても言えることで、和食であってもフレンチであっても、果てはハンバーガー一つでも共通します。

たとえば、刺身のツマの大根を単にさらに敷き詰めるだけでなく、皿の角の方に一つ山を高くして盛り付けてみると、一気に雰囲気が変わり高級そうに見えます。
スーパーで買った刺身のパックでも、こうした工夫をして皿に盛り付ければかなり印象が変わりますので、練習がてら試してみると良いでしょう。

さらに、つぶされて丈が低くなってしまったハンバーガーよりも、たくさんの具が詰まって口に収まりきらないほど高いハンバーガーが、とても強いインパクトを与えるように、高さというのはおいしさとボリュームの多さを演出するものとなります。
高さというキーワードを意識して盛り付けをしてみましょう。

色合いと皿の中の配置に気を遣う

そして、一つの皿の中に描かれる色のコントラストにも注意するようにしましょう。
当然、何をメインとするかによって異なりますが、多くのメイン料理は茶色から赤系のものとなる傾向があります。

そのため、メイン料理に添えるものとして緑色の食材を選択するとメインが映えて良いでしょう。
手軽に手に入るレタスやキャベツなどをまず皿に敷いて、その上にトマトのソースをかけます。

そして、最後にメインとなる魚介や肉を載せれば、緑と赤、そしてメインの食材の色合いのコントラストがとてもきれいになります。
特にフレンチの場合は、ソースを上にかけるより下に敷くことが多くなりますので、上手に一番下に敷く緑との対照を作るようにしましょう。

そして、大きな皿にいくつかの料理を盛り付ける時には、全体のバランスを考えるようにしましょう。
それぞれの料理の量を少なくして、お互いのスペースを上手に開けることが一つのコツです。
そして、その間隔を同じにすることで、バランスが取れて一つの皿の中でまとまりのある盛り付けとなるでしょう。