味見のコツについて

味見は一度で決める

思った通りの味に仕上げるためには、レシピ通り、もしくはいつも作っている通りに調理するだけでなく、しっかりと味見をして確かにその味になっているかどうかを確かめる必要があります。
そのため、味見のコツを知って確実に味を決めるようにしましょう。

味見をする際のコツの一つは、何度も繰り返し味見をしないということです。
というのも、舌は何度も同じような味を感知すると、段々その味に鈍感になってしまうため、正確に味の違いを見極めることが難しくなるからです。

よくあることですが、うまく味が決まらないからと、何回も味見をしていると、実際に出した時に塩辛くなってしまったり、全体に味が濃くなったりします。

そのため、できるなら一度で味を決めるようにするのがベストでしょう。
上手くするには、味見をする際にはしっかりと求める仕上がりのイメージを持って、調理しているもののうち、何が足りないかをはっきりと見極めることに注意を集中します。

舌の上でしっかりと味を確かめる

舌は一部分で味を感知しているわけではなく、いろいろな部分に異なる味を見分けるセンサーがあります。
そのため、舌の先だけで軽く味をみるのではなく、舌の上全体に調理しているものを広げるようにしましょう。
そうすることで、旨味や甘味、辛み、塩味などのバランスを確かめることができます。

逆に、舌の一部だけで味見をすると、塩気や甘味などだけがつよく感じられてしまい、味の輪郭がぼやけてしまいます。
料理が出来上がった時の味のイメージに近づけるためには、全体的な味のバランスが整っていることがとても重要ですので、この点を注意して味見をするようにしましょう。

テーブルに出すときの温度で味を見る

そして、味見をする時には温度にも気をつけましょう。
というのも、塩気や甘みといのは、料理の温度によって違って感じられるからです。

実際に料理を出すときの温度にして味見をしないと、味見をした時と食べる時の感じが違ってしまいます。
温かい料理は熱い状態で、冷たい料理は冷たい状態にしてから味を見ることで、みんなが食べる時の味に近づけられます。

特に温かい料理の場合は、熱さから少ししか味見をしない人がいますが、少し冷ましてから普通一口で食べるのと同じくらいの量を一気に味見をすることが重要なこともあります。
また、スープ状のものや、ご飯にかけるカレーなどのタイプは、ある程度量を多めに取らないと実際に食べる時の味とは違って感じられることもあります。
味見の時はしっかりと味がしていたのに、ご飯の上にかけて食べたら薄くなってしまったという事態を起こさないように、しっかりとこうしたポイントも注意して味見をするようにしましょう。